tsukaon’s blog

17年勤めた公務員を退職して、プログラミングを学ぶ35歳独身のブログです。

幹部になんかなるもんか!!

 こんにちは!

 つかおんです!!

 台風3号が日本列島に近づいていますね・・・。

 皆さん不要不急な外出は控えるようにしましょう!

 自分の身は自分で守りましょう!

  さて今回は、陸上自衛隊幹部自衛官の事情について話したいと思います。

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1  はじめに

 平成31年3月現在、陸上自衛隊の幹部自衛官の定員は約4万5000人。

 現員は約4万2000人と充足率は約93%。

 陸上自衛隊全体の充足率が約90%という数字から見ると、割合的には決して悪くない数字であると思う。

 

 しかしこれはほぼ、防衛大学校を卒業した生徒の数が後押ししているだろう。

 防衛大学校を卒業した生徒(いわゆるキャリア組)は卒業後、自動的に幹部自衛官として幹部に任官する。

 現場を経験してから幹部自衛官になる人(いわゆるノンキャリア組)で幹部自衛官になりたい人は、自分の知る限りほとんどいない。

 

 それは何故か??

 その理由は至って簡単!

 

 メリット】が無い!!

 

 これが最大の理由だろう。

 本当にメリットが無い。

 ではメリットデメリットを自分の経験もふまえて見てみよう。

 

 

 幹部自衛官になると起こるメリット

 ・給料がスズメの涙ほど上がる

 ・多数の部下を抱えて指揮を取れる(人によっては【デメリット】)

 ・たまに部下から靴を磨いてもらえる

 

    ・・・・・・・・・・・・・・。

  

 幹部自衛官になると起こるデメリット

 ・転勤が多くなる(多いと2年に1回くらい)

 ・一般の隊員が定時で帰っている中、延々と終わらない仕事を毎日実施する

 ・現場を数々経験している定年2、3年前の部下(ドラクエ6でいうムドー)から散々言われる

 ・上司(ドラクエ6でいうデスタムーア)から叱責される回数が圧倒的に増える

 ・決裁文書(コピペの山)が山だけにある

 ・長期の教育(1年くらい)が多々ある

 ・隊員の失敗が自分に降りかかる事が往々にしてある(縦社会の常

 ・飲み会の回数が増える(幹部だけの飲み会は、もはや仕事

 ・精神的に病む確率が上がる

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 どうだろうか?

 これを見て幹部自衛官になりたい現場のノンキャリア自衛官が、果たしてどれくらいいるだろう。

 

4  現場の実情

 それを知ってか知らずかは分からないが、令和元年6月現在、陸上自衛隊では若手の曹に、半強制的に幹部候補生試験を受験させているのが実情だ。

 そして試験はマークシート方式なので適当に選んでも合格することがある。

 合格すれば上司に呼ばれ二次試験を受験する意思があるかどうかを聞かれる。

 

 部下「二次試験は辞退させていただきます」

 上司「その理由は?」

 部下「幹部自衛官になる意志が無いからです。」

 上司「では何故、一次試験受験したの?」

 部下「・・・・・・・・・・

 上司「二時試験を受験すればもしこの試験に落ちても、曹での昇任序列が上がるぞ。」

 部下「・・・・・・・・・・

 

 実際そんな根拠はどこにも無い。。。。。

 

5  まとめ 

 こんな事が現在の陸上自衛隊では日常茶飯事に行われている。

 現場を経験した曹の自衛官を幹部自衛官にして、組織を良くしていきたいのは分かる。

 幹部になりたくも無いのに半強制的に幹部候補生試験を受験させられる若手の曹はたまったもんじゃない。