tsukaon’s blog

17年勤めた公務員を退職して、プログラミングを学ぶ35歳独身のブログです。

 なぜ元自衛官が犯罪を犯すのか

 こんにちは。

 つかおんです。

 この頃物騒な事件が多いですね。

 特に警察官を狙った襲撃事件。

 「富山・交番襲撃殺人事件」や「大阪・吹田市警察官襲撃事件」

 善良な市民を守るために、日夜活動してくれている警察官を狙った極めて悪質な事件。

 その犯人の経歴などを見ていると、元自衛官という事件が多いです。

 「なぜ自衛官が多いのか?自衛隊が悪いのか?」

     自分が17年間勤めた自衛官として人ごとではないと思い、今日はこの件について考えてみる事にしました。

 

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 2019年3月現在、陸海空の自衛官の数は合わせて約22万5000人と大規模だ。

 

    しかし若年人口の減少と国内景気の拡大を受け、ここ5年間は充足率が約90%で6年連続で当初の計画を下回り、防衛省は2019年10月から募集対象者の年齢上限を、従来の27歳から32歳に引き上げる。

 

 全国の広報官は地元のイベントに参加して、広報活動や若者にアピールするためアニメやアイドルを使いソフトなイメージを打ち出すも、人員は横ばいをキープ。

 

 基本的に募集事務所にいる広報官にはノルマがあり、達成できないと上司に叱責されたり、最悪左遷されたりする事も往々にしてある。

 

 なので全国の広報官は勉強ができるとか、運動神経が良いとか、リーダーシップが取れそうな人材などと1人1人判断している時間はない。

 

「とりあえず片っ端から話をして少しでもその気がある若者が居たならば、あの手この手を使って入隊させる」

 

 そう、広報官の仕事はあくまで「入隊させる」事が目的であってその後続けようが辞めようが言い方は悪いが、知ったこっちゃないのである。

 

 その結果、のちに重大犯罪を犯す若者であろうとも自衛隊には簡単に入隊できてしまう。

 

 要するに事件を起こした元自衛官はそれこそ100%悪いが、自衛官自衛隊自体は悪くないと私は思うのである。おそらくこれらの事件を起こした元自衛官というのは、自衛隊が造った人物ではなく、生まれ育った環境や、生まれ持った犯罪気質を持ち合わせていた人物であったのであろう。まさに、今のこの時代の流れが生んだ事件であると私は思う。

 

 総じて、元自衛官が犯罪を犯すではなく「自衛隊に入隊した人物がたまたま犯罪者予備軍だった」という言葉が適切なのではなかろうか。

 

 元自衛官と聞くと「また自衛官か。」とか「最近多いよね。」と言われる人が一定数いるが、就職が売り手市場と言われる中で、もう一度考えてもらいたいものである。