【災害派遣の裏側】
こんにちは!
つかおんです!
近年国内における地震や風水害、火山噴火等の災害が多い世の中になってきましたね。
そんな時に活躍する組織。。。
そう「自衛隊」
今回は最近めっぽう出動することが多くなった、自衛隊員の災害派遣時の行動を紹介したいと思います。
1 はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・。
でもこれだと普通にみんな知ってますよね!??
マスメディアが取り上げるのは常に現場の状況です。
今回の話は現場の話ではなくて主に、「その裏側」の話です。
17年間自衛官として勤めた自分の経験を元に書いてみました。
災害派遣の要請から部隊の運用までの流れを、残留部隊(人員)を中心にざっくり紹介したいと思います。
2 災害派遣要請
災害が発生したら通常、県知事等から陸上自衛隊にたいして災害派遣要請が出されます。
ちなみに災害派遣の3大要素
・公共性
・緊急性
・非代替性
の3条件が揃った時のみに出されます。
それを受けた上級部隊は各駐屯地、各部隊に、災害派遣命令を出します。
陸上自衛隊は災害派遣が出された場合を想定して、初動対処部隊というのを常に編成しています。
初動対処部隊とは災害派遣を受けた時に真っ先に現場に駆けつける部隊です。
ちなみに各駐屯地、各部隊は初動対処部隊を1週間に1回(部隊によっては半週に1回)ローテーションで編成して準備をしています。
そしてその編成を元に災害派遣の準備を始めます。
準備はざっくりですが、、、、、。
・オートバイや車両の準備
・要救助者の食料寝具の準備
・救助セット等の準備
・通信所の開設
など様々です(あまり詳しいことは自衛隊法上書けないのですみません。。。)
3 問診
準備が概ね終わったならば次に災害派遣用の問診票を書いて、駐屯地に居る医務官との問診になります。
これは知らない人が多いと思いますが、災害派遣の現場に出る人は全員、現在の健康状態の問診を受ける必要があります。
現在の健康状態の把握、特に持病がある人は服用している薬の名前や1日の服用回数、現在の薬の残量などを記載しなければなりません。
その現在の状況を各駐屯地の医務官が隊員と直接問診し、OKが出て初めて現場に出ることができます。
災害派遣の場合、状況が長期にわたる可能性もあるため、薬の数が1週間以上確保できない場合や、例えば軽度の精神疾患で通院中の人も基本的には現場に出ることができません。なので縁の下の力持ちとして後方勤務にあたる事になります。
4 残留人員
もちろん全員が全員、現場に行くことはなく、次は残留の人員で交代の編成を作ることになリます。
・バイク組
・主力組
・ドーザ組
・救護員など
(本当はもっと細かいですが、、、。 自衛隊法上このくらいにします。)
この間に隊員は部隊で、個人の物品の準備や現地で足りていないもの等を本部から情報収集し、準備します。長期任務に備え、必要に応じて仮眠をとったりすることもあります。
長期になる場合は災害の規模にもよりますが、大体3ローテーション制(1日交代とか8時間交代とか)にしていき任務を続行していく事が多いです。
5 まとめ
いかがだったでしょうか?
ざっくりですがこんな感じで部隊は動いています。
これから自衛隊に入隊したい若者の皆さんに参考にしてもらえれば幸いです。
自分的には公務員はオススメしませんが、、、。笑
ではまた!